PROJECT
海浜エリア活性化Project
つながりから生まれる、集いの海辺
多様な魅力・特徴をつなげ、これまで以上に人々が集う海浜エリアへ

東日本大震災により大きな被害を受けた仙台市東部沿岸地域(海浜エリア)は、集団移転跡地に体験型観光農園や複合商業施設等が開業するなど、復旧・復興の次なるステージに向けた新たな魅力創出が進められており、今後のさらなる発展や新たな利活用が期待されるエリアです。
「海浜エリア活性化事業」は仙台市の基本計画におけるチャレンジプロジェクトの一つである「杜と水の都プロジェクト」に位置付けられており、地域の目指す将来像などをまとめた「海浜エリア活性化ビジョン」に基づき、持続的な賑わいづくりに向けたさまざまな取り組みが進められています。宮城野区、若林区の担当職員が区域を越えて連携し、多様な主体と協働しながら、エリア全体の回遊促進や来訪環境整備、貞山運河の利活用等による新たな魅力創出、また未来を担う世代への震災の記憶と記録の継承、人々がつながり集う場の形成などに取り組んでいます。

海浜エリアの多彩な魅力を発信

若林区まちづくり推進部 海浜エリア活性化企画室 主事
山田 大樹
福島県国見町出身 令和3年度採用(事務)

担当業務について
主に、回遊性向上に向けた施策の企画・運営、エリアプロモーションとして「ぐるっと、海手(うみのて)」ポータルサイト及びSNSの運営などを担当しています。令和6年度には新たにスタンプラリーも実施しました。海浜エリアには現在数多くの観光スポットが点在していますが、震災の影響を最も受けた地域の一つでもあります。「賑わいづくり」において単に外から人を呼び込むだけでなく、元住民の方々の憩いの場や多様な学びのフィールドなどさまざまな役割が求められています。地域の方々の思いを汲み取り、多様な関係者のご協力をいただきながら、海浜エリアが再び市民の皆様にとって身近なものになるよう努めています。
経歴・仕事の魅力
前職で仕事と子育ての両立に苦慮する方々と接し、行政の面から子育て世代の支援に携わりたいと考え民間企業より転職。入庁後、健康福祉局でコロナ対策関係の部署を経て、令和5年度より当室に配属となりました。仕事の魅力は、さまざまな関係部署や民間企業・団体と連携して仕事ができ、時には自治体間をまたいだ事業を展開できること。また、仙台の海辺を新しくデザインすることができ、自身の企画・立案したことが後世までつながる可能性があることにやりがいを感じています。
仙台市職員を目指す方へ
仙台市は東北唯一の政令指定都市であるため、多くの市民の生の声を直接聞き、企画・立案に反映しやすいと感じます。配属先や担当業務によりさまざまな分野の仕事を経験でき、その都度自分の知識をアップデートする必要があるため、必ず自身の成長につながります。ワーク・ライフ・バランスの面では、仕事と家庭の両立がしやすく、育児にも積極的に参加できる環境です。向上意欲のある方々とともに仕事ができることを心待ちにしています。
貞山運河の利活用を推進

若林区まちづくり推進部 海浜エリア活性化企画室 主査
八重畑 聡子
仙台市出身 平成18年度採用(事務)

担当業務について
当室の立ち上げから事業に携わり、令和6年度は海浜エリアのシンボルの1つでもある貞山運河(※)における将来的な舟運等の利活用に向けた検討のため、小型船運航実証実験をはじめて実施しました。小型船運航に限らず、海浜エリア活性化事業は国や県、地域団体、民間事業者など関係者が多岐にわたり、当室にはそれらの多様な関係者をつなぐ役割が求められています。海や貞山運河などの豊かな自然の中で、たくさんの思い出を作っていただきたいと思います。
(※)塩釜湾から七北田川、名取川、阿武隈川の各河口までを結ぶ3つの堀の総称で、伊達政宗公の晩年に建設が始まり、明治中期まで約270年をかけて完成した運河。陸上交通が発達する以前は年貢米や木材などを積んだ舟が盛んに行き交っていた。経歴・仕事の魅力
自分を育ててくれた仙台市や仙台市民のためになる仕事がしたいと感じて仙台市職員を志望し、大学卒業後すぐに仙台市役所に入庁しました。区役所の福祉部門や水道局、環境局などを経て、令和4年度より当室に配属され、海浜エリアの目指す将来像をまとめた「海浜エリア活性化ビジョン」の策定を担当しました。震災後、新たな施設整備が進み、変わりつつある「海浜エリア」の事業に携わることに魅力を感じています。当室は新しく発足した部署のため、前例にとらわれることなく自由な発想で事業を企画できることにもやりがいを感じています。
仙台市職員を目指す方へ
仙台市は、市民と直接接する窓口業務からイベントの企画・運営、事業の計画策定まで、配属先によってさまざまな業務に携わることができます。そして、そうした多様な業務の経験を通じて、常に自分自身を成長させることができます。また、育児休業等の仕事と家庭の両立支援制度が充実しているので私も第1子、第2子と続けて育児休業を取得することができました。海や山が近く、子育てもしやすいこのまちで、仙台市民のために一緒に挑戦していきましょう。
海浜エリアの回遊を促す仕組みづくり

宮城野区まちづくり推進部 海浜エリア活性化担当係長
林 悠太
栃木県宇都宮市出身 平成28年度採用(事務)

担当業務について
活性化事業の企画・運営及び地域関係者・事業者との連絡・調整を担い、エリア全体の回遊促進や来訪者のための環境整備として、海浜エリア内の観光スポットや震災関連施設をつなぐ「せんだい海手線ループバス(北ルート)」の実証運行事業を担当しています。先んじて実証を進めていた地下鉄東西線・荒井駅から深沼海岸や名取市のかわまちてらす閖上などを周遊する南ルートに、令和6年度は新たに荒井駅とJR仙石線・中野栄駅を結ぶ北ルートを加えた、2つのルートで7月から9月までの3ヵ月間ループバスを運行しました。楽しみながら海浜エリアを巡っていただけるような取り組みを進め、さまざまなスポットがある海浜エリアの魅力をより多くの方に知ってもらいたいと思っています。
経歴・仕事の魅力
仙台の大学で学び大阪で就職。結婚を機に仙台で働きたいと考えて仙台市に民間企業より転職しました。入庁後は被災者支援、次いで環境局の地球温暖化対策関係の仕事を経て現職に。現在の業務の最大の魅力は、事業立案・企画運営・広報まで全て自分で携われること。定型的な業務がなく、自分で企画した事業を形にできることや、他では経験できない、津波被災地域の再生の過程に携われることにもやりがいを感じています。業務を通じて、これまで知らなかった地域の歴史や来訪スポットに触れたり、地域の関係者や事業者の方々と相談しながら業務を進めたりと、地域の魅力に出会える仕事です。
仙台市職員を目指す方へ
仙台市では、さまざまな経歴を持った職員が働いており、多くの魅力的な職員と出会うことができます。また、自分の仕事が地域に与える影響が大きく、さまざまな知識や能力が求められる仕事なので、地域の発展に貢献したい人、仕事を通じて成長したい人、新しいことにチャレンジしたい人など、さまざまな人が自分に合ったやりがいを見つけられる仕事です。